貴女はこのことを覚えていますか? ~毒姉編四部作 其ノ四~

■書面による「契約違反」「慰謝料」の主張と要求■

私と元夫との交際は順調でした

男女交際のゴールが結婚とは限りません
ですが、交際して機が熟すと「結婚」という流れになりますよね

私達の間にも、そんな話がチラホラと出てきていました

ですが、私は姉に結婚どころか交際している人の存在すら話していません
まぁ、こんな支配隷属のような誓約書提出強要される姉妹関係ですから、そんな話はしないですけれどね(^^;

ですが、ある時に意を決して姉に言いました

「今、付き合っている人が居て、結婚も考えている」

すると、毒姉の表情が一変
目が座って、私に言います

「そんな話、聞いてない」

もちろん交際相手の存在すら初めて話したので、その反応は正しい(笑)

続けて姉は言いました
「一緒に暮らす時に、そういう相手はいないって言っていたよね」
「話が違う、そんなの契約違反だ」
「アンタが居なくなったら1人でここの家賃を払っては暮らせないのに、どうしたら良いの?」

元夫とも話してはいました
私達の都合で姉が引っ越すことになることになるのだろうから、姉の引っ越し費用の半額は負担をしようと

そして姉は、少し考えたいからと考える時間を私へ要求

翌日、モラハラ毒姉は斜め上の要求をしてきました

「契約違反なので、慰謝料として引っ越し費用全額を負担すること」
「家具家電は全部新しい物に買い替えるので、その分も含めて最低でも80万必要」

それを手書きの書面にして、無言で隣室から襖を開けて渡して来ました

当時の企業の採用面接などでは、独身の女性社員に結婚の予定だとか、既婚の女性に出産の予定だとか聞いていました

そして、中には採用後に事情が変わった社員を責めたり、執拗な嫌がらせなどをして、自主退職に追い込んだりするようなこともありました

それだって充分、人権蹂躙で人非人的な言動です
でも、それは雇用関係というものがあってのこと
従前は、立場の優位性的に雇用している側が揺るぎなく優位な構造でしたので、そのようなこともありました

でも、姉妹の共同生活でこんなことありますか?
こんなの、世の中にゴロゴロ「よくある話」として存在します?

母の言うところの「ちょっとやりすぎ」で留まっている言動でしょうか?

まず「契約違反」「慰謝料」って何?

■無言・無視・睨み・必要以上の生活音を立てる生活■

この書面を見て、私は、姉に話しかけました
「私の都合だから、引っ越し費用の半分は出すつもりだったけれど、全額で、しかもこんな金額無理だよ」

すると毒姉は、また筆談で
「アンタがもともとの話と違うことをしたのだから、この金額は何が何でも支払って」
「約束を破ったアンタが悪いのだから、もう会話を交わす必要もないから口は聞かない」
「話しかけるのは、お金が用意できた時にだけ」
「期限は2ケ月以内」
「今まで通りに誓約書の件は継続」

姉が設定してきた期限は、賃貸の更新時期との兼ね合いでしょう

そしてその後の生活を姉は有言実行してくれました(笑)
家の中ですれ違っても、無視
なんなら、睨みつけるんですよ、一重&三白眼で
そして、扉を強く閉めたり、生活音を必要以上に大きく立てる

私という存在の無視どころか、無言の恫喝ですよ、もはや

それでも私は、襖越しに幾度かご相談申し上げました
金額の減額や、期日の変更やらをご提案と懇願致しました

ですが、返ってくるのは決まった筆談

「何が何でも、期日までに用意して、80万」

これ定型文で、印刷でもしているんだろうか?
それとも写経みたいに、毎日書いてるの?
というものでした

後に、モラハラの人間の言動という物をネット等で調べたら、フルコンボでしたよ(笑)

無視やら恫喝やらわざと大きな音を立てるって、モラハラの教科書とか有るんですかね?(笑)

このようなことを、そういう稼業でもなんでもない一般人の女性が、自身の妹に2人の共同生活というある意味密室で行うんですよ

恐怖以外の何物でもないでしょ?

そして、姉の「何が何でも用意しろ」という書面に、この毒加害者の性格が全て集約されていますよね
搾取することへの異常な執念

■母にとっては所詮他人事■

私の働いていたラウンジは限りなくスナック寄りだったので、時給制

私には空ローンの返済に、私自身の奨学金の返済もありました

まだ私も、ワークライフバランスが保てるような会社員でしたので、給与も知れている

姉の要求する金額を捻出するのには、何か考えなくてはいけない
そう思っていました
思っていたというより思うように追い詰められていました
「何が何でも2ケ月後までに80万用意しろ」ですからね

今思えば、そんな思考さえ不要だったんですよ
でも、何しろ2人の密室で、追い込まれる生活をしていますから

一応、母にも言いました

ですが、先にも触れていますが、姉との力関係は「毒姉>×∞毒母」でしたので言わずもがなです

私と姉との共同生活が開始してから1年過ぎた頃のこと
例の空ローンについて、本人確認手続き等の落ち度を信販会社も認めました
また、1年間の支払履行実績なども勘案して、大幅な減額が決まりました

今になって思えば、もっと別な動き方や交渉をして、良作はあったかとは思います
ですが、これはこれで良かったかと

乗りもしない、紙の契約上の高級車がファミリータイプになっただけでも嬉しかった(笑)

まぁ、表向きは企業判断となっていますが、信販会社的にもっと別な「圧」「政策」等の動きがり信販会社側の債権整理の1つでこのようになったのだとは思いますけれど(笑)

固定の滞留債権や何らかの問題のある債権は、資産であって資産じゃないですからね
当時なら、滞留債権に対して貸し倒れ実績の有無に関係なく引当金計上出来る会計処理ではあったかと思われますが、債権債務の両建てなんて管理していく分、実際は費用の方が膨らみますしね(笑)

このことで、私はもちろん姉もかなり気持ちが軽くなりました

そのせいもあって、姉の母に対する当たりも軟化へ

母はその頃、母自身の債務の整理も目途がついてきていました
なので、姉への送金も滞ることがなくなりました
かつ、空ローンの大幅減額もあって「死ね」と毎晩電話がかかってくる回数も減ってきていました

そんな母からすると「寝た子を起こさないでくれ」という心境だったんでしょう

私がどんな状態に追い込まれていようと関係無いんですよ
だって、自分のことじゃないから

■それは1枚のポスティング■

毎日呼吸をしているだけでも姉との期日は迫ってきます

私には、いよいよどうにかせねばという焦りが募ってきていました

家の郵便受けは、私が開ける権利を与えられていなかったのですが、ポスティングされた物からスペース内に落ちているチラシを発見しました

当時は、まだダイヤルアップ時代です
風俗も、夕刊紙や専門雑誌で集客も求人も募っていた時でした

なので、その良く分からない高額バイト的なチラシの先に何があるのか全く不明

ただ、まずは電話をかけようと電話をしました
面接の場所は赤坂のマンションの1室でした

そこで聞かされたのが、派遣型のSMクラブのM嬢の仕事だという事

いわゆる「大人のお付き合い」という違法な行為もあるお店でした

私は説明を聞いても、不安やらなんやらは全く起きませんでした

もう多分私はそこに向かう時に「生き死に」に関係しない仕事だったらやろうと決めていたのだと思います

そこまで追い詰められていたんですよね、結局ね

そのお店は、なんというかオーナーの趣味友の、要するに、本当の意味での会員制のお店でした
また、それほど女性の心身への負担が大きい過激なことを嗜好する人がいなかったこと
特に、尊厳系の過激なことや排泄物系を嗜好する人がいなかったこと
そんなことが相まって、私自身も心身への高いダメージにはなりませんでした

でも、これも姉との共同生活の対比で、それよりはマシっていうものと、期日までの金策というものがあったからかもしれませんけれど

職業の貴賤はありません
ただ、自身の性癖などがそのような嗜好ではない限り、風俗の、しかもM嬢が「普通のお仕事」な訳がなく、ノーダメージなんてあり得ませんから

■手段を知っても金は受け取り隠ぺい助長■

そうやって、期日までに姉の要求する金額は用意出来ました

いざ姉にお金を渡すとなったら、途端に気持ちが不安定に

もともと、金策手段については姉に話すつもりではいました
その時に、姉はどのような反応をするのか?

どうせ私がバカだから、モラハラの加害者のターゲットにされるんですよね
でも、バカだから、ちょっと「家族」に対して期待しちゃったんですよ

流石に、それを知ったら姉はお金を受け取れないだろうと
それどころか愕然として、自分のしてしまったことを強く後悔して、私に謝罪をしてくるであろうと

まぁ、勝手な妄想乙でしたわ、結果

私がSMクラブで働いてお金を用意したことを聞いてときは、流石に毒姉でも、一瞬たじろぎました

でも、やっぱり搾取することへの異常な執念は、私の独白なんて軽く凌駕するんです

姉にとっては、私は妹という形式の奴隷だったのでしょう
私の人権自体を認めていませんから、何てことはないんですよね、きっと

「確かに、何が何でもって言ったけれど、そこまでして・・・ごにょごにょ」
「でも、せっかく用意してくれたお金だから貰うよ」

お金はアッサリと毒姉の手に渡りました

まだそれだけならば、その時に私の精神は崖っぷちで死なずにギリギリ踏ん張れていました

続けて姉は言ってきました

「このことを母さんが知ったら悲しむだろうから、このことは内緒にしておこう」

この言葉を聞いた時に、崖っぷちにいた私の精神はそこから転落死してしました

親が悲しむであろうことを妹に強いたことは十分判断できているんですよ
それだけの有りえない非道を行い、妹の尊厳を傷付けたことも理解している

それでいて、結局は親バレした時に自分が叱責されたりすること、自分の保身しか考えられないんですよ

毒姉は、解っていたんですよ
私が、母に話さないであろうことを
こんなこと言えるわけないじゃないですか!!

でも敢えて「知ったら母が悲しむ」とか私の気持ちを代弁するかのように表現する
言葉では、母や私をさも気遣うような言い回しをする

むしろ、その言い回しに狡猾さが満ちています

あの80万を受け渡した時点では、今後のイニシアティブは私が握ったと
アドバンテージは私にあるのだと
そう思っていたんですよね

もう、この毒姉も今後は自制して私に接してくるだろうと

でも、全くそんなことはなかった

私はSMクラブで働いたことを後悔しました
毒姉からすれば、私に対して
「こいつはこうやってちょっと高圧的にしたりさえすれば、何だってするヤツなんだ」
というふうに思っただけでしょう

私は、自らチョロいモラハラ被害者の実績を作って、加害者である毒姉に献上したに過ぎなかったんですよ

そうでなければ、2013年2月8日に家事調停になんて至ってませんから