お笑いが無条件では笑えなくなってしまった

■「笑う門には福来る」■

昨年の記事で「お笑い」番組について触れました
笑うことは、心身の健康にとても良いことでもあります

そういう理由がある訳ではありませんが、私は「お笑い」が好きな部類だと思います

そこで改めて、松本人志という人の存在というか、私の概念のようなものに対する影響の大きさみたいなものに気づかされました

別に、ダウンタウンが特別大好きな訳ではないんですよね

だって、いわゆる、幼少期や多感な思春期は「欽ちゃん」「ドリフ」「ひょうきん族」で育った世代ですから

でも、上沼恵美子さんが言ったように、今は「ダウンタウン」にあこがれてお笑いを目指した人々が大多数となり「お笑い」の中心として活気づかせています
お笑いの中心のそのど真ん中の軸に松本人志氏がいるのは事実でしょう

私は、例の報道以降、お笑い番組やその手のバラエティーを、一呼吸置いてみるようになってしまいました

以前は、能動であれ受動であれ「本能的」に視聴していました
そして本能的に「感情のまま」笑っていました
ですが、今は「ちょっと一呼吸」置いてしまう

それが何しろ「悲しい」し「哀しい」
「喜怒哀楽」は、多くの人がもともと持っている「感情」です
沸きあがってくることに「ちょっと一呼吸」
それは、人という生き物にとっては感情の外的規制
そんな人生は、寂しくて辛い

「福」を招くはずの「笑い」が「楽しめない」
笑って福をぜひともガンガン招きたいのに、その笑いにブレーキがかかる

今回の件は、私にとっては想定外に大きな物のようです

でも、きっと日本中に私のような想いの人が居るのではないのか?と思っています

■問題提起となったのか?■

多種多様な人々が今回の件について私見を述べています

極端に2分してしまえば、いわゆる、松本氏の擁護派と、被害女性の擁護派
そして、それぞれに擁護派が存在すれば、批難派も存在します

また、堀江氏やひろゆき氏のように、いつもの手法なのか思考なのか「そもそも話題になること?」みたいな論点ずらしをする人も存在します
堀江氏やひろゆき氏は、「俯瞰」でも「鳥瞰」でもなく「論点ずらし」
そしてその「論点ずらし」の、ある意味達人です
そういう「論点ずらし」「逆張り」を「メタ思考」と定義づけている一定の方々からは、またも共感と賛辞を受けています

別に芸能界に限定的なことではないと思います
広義の芸能人の飲み会も、起業家の異業種交流会などもどちらも一緒です

似たような能力の人が集まるカテゴリーの中で、突出する為に人脈を活かそうとする

だから、そのカテゴリーの中の有力者に近付きたくて、飲み会などに参加する
そのような人々の気持ちはごく自然だろうと

そして一定量の人数として、自身が充分な自立立身出来ずとも、恩恵に預かれればそれも良しとする人が存在することも、十分想像出来ます

なので被害女性に対して「港区女子みたいなことしていたくせに」とか、そういうのは思いません

別に、その選択については個々の「生き方」の自由なので、何も感じなければ、何とも思いません

そこで「交換条件」として何らかの取引が存在したとて、遵法性に関すること以外は、部外者がとやかく口を挟むことではありません

あくまでも取引です
成立するには「双方合意」でなくてはなりません

なので、立場の優位性をもって一方が無理を強いたとなると、それは問題ですよね

でも、そこで、自分にとって不本意かつ人権蹂躙のような非人道的な事があったとて、不利な立場の側は、お礼メールを送ってしまう
そういう「忖度」は「保身」です

それも十分に理解出来ます

別に、ここぞとばかりに声高に必要以上に松本氏を非難し、被害女性を擁護する感情的キチ○イ発言はしません

ですが、松本氏の「ついに出たね」という、つぶやき
「裁判に集中したいから」という、休業理由

その言動で、松本氏は急激に「笑えない人」になってしまいました

松本氏が、若い頃から独善的な人だったのは、彼の著書からも周知の事

それがある意味、お笑い界の牽引の礎でもありました

なので、過去のこのような「愚行」には驚きはしません
ただ、対応が、まるで、世の中の動きには自分だけは該当しない「選民」「不可侵」だと考えてしまっている傲慢さに、なんというか嫌悪感すら覚えます

ギネスに載った、ジャニー喜多川氏だって例外じゃなかったのは、2023年に松本氏自身も目の当たりにしていたはずなのに

何だか残念で仕方がありません

以前の記事で「パワハラで退任した社長」の事も触れました

若年層であっても、狼藉を働く人は働く
狼藉だという認識がないので働いてしまう

狼藉は「個人」の問題なので、止まらないし、なくならない

今回の松本氏の件は、何らかの問題提起となってくれたら良いですけれど
どうなんでしょうね?