貴女は逃げずに解決したことがありますか? ~毒母編伍部作 其ノ四~

■バカな被害者なのは間違っていないですが■

血縁者間のモラハラが根底にある家事調停
その経験者は、ゴロゴロはいないでしょう

毒母は、我が家での様々な出来事を「よくあること」と言って、常に私を一蹴

また、事あるごとに「他所は他所、家は家」とも言っていました

そう言われて、全て閉口させられる
そして「家族だから協力し合う」なんていう言葉で縛り付けて、搾取と隷属

ですが「よくあること」ではないから、家事調停となったのではないでしょうか?

時代背景を言い訳のようには使いたくありません

それでも思います
隣国と地続きではない国で、国外からの人の流入も少ない
全員完璧に網羅出来てはいませんが戸籍制度の情報の完成度もかなりのレベル
その整った「戸籍」を活用して、国という組織が統率しやすいように「家族」という考え方と倫理的な教育を施す
それは、私のような中高年以降の世代にとっては自身の人生の選択に非常に影響があるものとして、刷り込み洗脳された環境でもありました

現在も、物理的な距離は全く変わっていません
かつ、日本の戸籍制度も存在しています
ですが、世界の情報、個人の発言が繋がっています
かつてのような「家族」という考え方と倫理的な教育は刷り込み洗脳することが出来なくなっています

たしかに、かつての考え方と倫理的な教育にも異議や異論を唱えた人達もいます
したがって、そうではなく従順に成長したので、私はバカ
バカだからモラハラ加害者のオモチャで養分
搾取と隷属させられたんでしょう

ひろゆき氏あたりならば毒親に「それはあなたの感想ですよね」とか論破して糸冬了
そして、搾取と隷属され続けるモラハラ被害者がバカだから被害者になる
そういうお考えなんでしょう

バカだから被害者になるのは間違っていない
でも、正しくはないと思います

現在は、機能不全家庭だとか毒親だとかの言葉が確立されています
ですが、そんなのは昔から潜在的に存在していました

ただ単に顕在化していなかっただけのこと

そして、全てが「よくあること」などと毒親に都合よく言われる
被害者はひたすら蓋をするように仕向けられていただけ

何事も「被害」はそれを訴えてつまびらかにしなければ、存在すらなかったことになりますから

家族って、これだけの情報の世の中になったとて閉鎖的です
夜に外から見れば、どの家も等しく灯りが灯っているように見えます
でも、中のことなんて外からでは全く解らないじゃないですか?

私は、自分がバカな被害者であったと認識しています
ですが、家事調停による絶縁に至るまで逃げられなかったことはバカだからその結果になったとは思っていません

■そんなに簡単に降りて逃げないでよ■

家事調停を申し立てる前に母は私に言いました
「家族を訴えて調停なんて、あんたは狂っているよ」

なので、言ってあげました

「他所は他所、家は家」
「よくあること」

母が、私を今まで閉口させてきた言葉でオウム返しです

家事調停の申立てそのものはドライな事務的な手続きです
ただ、そこに至るまではウェットな感情的な実体がずうっと存在していました

母は言ったんですよ
調停を申し立てる以前の私と姉とのやり取りの間
姉が私に対する不法行為と取れることを、従前と変わらず、引き続き行っているのを見て

「お姉ちゃんをあのようにしてしまったのは、私の責任」
「だから、これは親として最後に私がちゃんとするから」

その言葉を本当に信じたかった
齢70超の人には大変なことであろうことは理解していました
それでも「親として最後に」という母の「言葉」を「揺るぎない覚悟」と思いたかった

何度も何度も、私の方が母を許してきました、姉を許してきました
それは「家族だから協力し合う」ものだと思ってきたから実践し続けてきました

母が、最期にやっと私にしてくれるのだと思いました

その言葉通りに母が逃げずに姉と対峙してくれていたら、それまでの私の人生は報われたかもしれません

でも、舌の根も乾かないうちに母は
「もう、大人になってしまった人に、私ができることはないから私には無理」
と言って、あっさり降りてしまいました

ここでも、また逃げました

それは、それまでの私の人生が台無しになった瞬間

そうして私は家事調停の申立てをする選択に至りました
母が言うところの「狂った選択」をすることになったわけです

結局、母は他人事だったんでしょうね
自分のことだったら、何が何でも自分が勝つために手を尽くしますからね

相手をその場で絶望させるような言葉をたたみかけたり、泣き落としたり、相手の気持ちに寄り添ったふりをしたり、恐怖に落とし入れるために恫喝したり

ありとあらゆることをしますから

あんなにあっさり降りるなら、最初から期待を持たせなければ良いのに

いえ、そうやって期待を持たせておいて落とすのがモラハラ毒母の狙いだったんでしょうか?
そうしないと、自分自身が楽しめないと
そういうことなんでしょうか?

狂っているのはいったいどっちなんだという話です

■アンタの生活保全も争点なんだから立派な当事者なんだよ■

私は家事調停申立てのために陳述書を作成することに

その時に、母へは「狂った選択」の内容を説明
「今までの過去10年分の扶養協力金の精算」
「今後の母の生活保全のための扶養協力金額の決定と実行」
この2点を決めるためにも、過去の経緯としての数々の出来事と、モラハラ言動を整理して、双方の認識を一にする必要がある

「あなたは立派な当事者であって、他人事ではない」
「私と〇〇〇さん(←姉の名前)だけの問題とは思わないで、そこを理解して協力をお願いします」

過去の経緯の整理は、私の記憶違いが無い様に、母へも確認しながらの作業となります

でもね、もう母は本当にひたすら「巻き込まれたくない」そういう気持ちなんですよ
当事者じゃなくて被害者の気持ちになっちゃっているんですよね

しおらしく私の確認作業に追従なんて、堪えられないんでしょうね
私にとっての事実確認の「過去の復習」をすること
それは母にとっては不都合なことに対する「過去の復讐」をされること

私が、毒母と毒姉というモラハラ加害者達から、長きに渡り言われ続けられてきた言葉
その中に「しつこい」「執念深い」「被害者意識が強い」というのがありました

なので、非協力的な母に対して
「私は、あなたがいつも言うように、しつこくて、執念深くて、被害者意識が強いから繰り返すけれど、あなたは立派な当事者であって、他人事ではないからね」
と、それこそしつこく執念深く言いました

まるで、それまで、モラハラ加害者達が私にしてきてように

ただ違うのは、加害者のようには感情的にはならなかったということ
私は、あくまでも体温低く母に対峙していました

感情的にならないように、意図的に抑制していたのではありません
残念ながら、感情的になるほどの、母に対する熱量は完全に無くなっていました

一応目は見て話しました
でも、それは相手を見つめるというより、対象の方を見て話すという行為なだけ

しつこく執念深く言っても、母は私が満足いくように協力はしませんでしたけれど
協力どころか、私の精神をさかなでるような発言ばかりしてきましたね

毒母が私を閉口させてきたように、我が家での様々な出来事は「よくあること」
それだったら「よくあること」の確認と整理に過ぎない作業なのに
なんで、そんなにチリチリするの?

あなたがしてきた言動は、普通のことであって、私だけが異常なこととして捉えているんでしょう?

だったらもっと、大らかに構えていれば良いじゃない?普通のことなんだから

敢えて、私にダメージを与えるような言葉をぶつける必要は有る?

そんなに「よくあること」の確認と整理は、あなたにとって不都合で嫌なこと?

おい、その不都合で嫌なことを私は「よくあること」だと言われてされて来たんだよ!
にもかかわらず、あんたの今後の生活保全のために家事調停を申し立てたんだぞ

感謝して欲しいくらいだよ
私は、あんたにとって天使か女神だろうよ

あんたが「親として最後に」って言ったんじゃん
あんたの自主性と「親の愛」と「覚悟」ってのを信じて任せたのに、逃げたんじゃん
だから、家事調停の申立てをしたんだよ

最期だった調停くらいは、母に逃げずにいて欲しかったです