■4年半という年月■
2023.10.27に流れたニュース
2019.04.19に発生した交通事故に関する賠償の命令
事故発生から4年半経年しての東京地裁による判決でした
現在収監中の受刑者である加害者は、賠償責任そのものは容認
従って争点は、賠償範囲や金額の算定に
「賠償請求」
正直言って、以前の在職企業での法人間事案以外に身近に接した事は無い
そのわずかな経験さえ、交渉に携わったことは無い
数字の影響予測や開示に関する業務だったので、今回の判決までの年数が長いのか短いのかは全く解らない
検索すれば、派生した膨大な風評被害と共に、事故の詳細は挙がってくる
■止まった時と流れる時■
下世話な興味本位や、単なる好奇心
被害者と被害者遺族に対する同情や、加害者や社会に対する憤怒
その中で、本当に遺族への寄り添いと一助になった人々は、ほんの少しでもいたのだろうか?
事件発生時から、今日に至るまで、遺族感情は斟酌されるどころか、全く無視され続けただけだったのではないだろうか?
なぜこんなことを思うかと言えば、私がそのうちの一人だから
事件発生当初は、事件に関する記事もよく読んでいた
でも、一過性であり、継続してウォッチしていたわけではない
そして、新たなニュースへと目移りしていく日々を繰り返す
今回のニュースが流れるまでは、すっかり失念していた
きっと、私のような人は多数いるのではないかと思う
■心の氷点■
三浦綾子の群像劇「氷点」「続・氷点」
この作品ほど、実写映像化されている小説があるだろうか?
私などに評価されるまでもない傑作だ
事故の被害者遺族の心は、きっと2019.04.19に凍ってしまったに違いない
そして10月27日に結審したものの、その心は解凍したとは言い切れないだろう
被害者遺族のインタビュー記事を読んだ
不誠実としか捉えられないような加害者の言動
「二次加害」に該当するような、加害者側の損害保険会社の弁護士からの、心ない言葉
事象もレベルも異なるが、私も「家事調停」で、相手方の代理人の弁護士から心ない事を言われた
私が人生でもっとも自身を惨めだと感じた2013.02.08から10年の時を経ても、私の心の中には、永久凍土のような物が存在し続けている