めくられるのは昔はスカート、今は全身

■スカートめくり世代■

会社で、オジサンとオバサンが
「小学校の頃は、スカートめくりとかあったよねぇ」
「男子の、ほぼ全員がやってたねぇ」
「あれはあれで当時は、コミュニケーションの手法の1つだったりしていたんだよねぇ」
「でも結局、一部の王子様キャラの男の子だけが、「そんなことしたら女子がかわいそうだよ」とか言って、絶対にやらずに他の男子をたしなめて女子を守ってくれて、女子達の心を絡め取っていったりしてた(笑)」
などと、嬉々として昔話をする

その傍らで、まるで犯罪者や汚物でも見るような軽蔑と嫌悪の眼差しで、そのオジサンとオバサンを若者が冷ややかに見つめる

今、スカートめくりという行為だけでなく、その会話自体が、ハラスメントに該当してしまう

なんなら「内部通報案件」

リコージャパンの社長の退任人事の発表があった
22年4月就任なので、就任1年未満
任期満了まではまだまだあったのに

事由と理由は、内部調査で知り合いの女性に対して中絶を求めるなどの不適切な言動が確認され、この言動がリコーグループの企業行動規範に反するとのこと

業績悪化や、情報漏洩等の何らかの管理監督者としての引責辞任ならまだしも、「中絶を求めるなどの不適切言動」というパワーワードでの退場

ニュースが流れるとともに、みんな社長の名前を検索したんだろうなぁ
私も、早速やっちゃったし(笑)
すでに特定班による経歴まとめも出来上がっている(笑)

退任した社長は1963年生まれの60歳
まさに「スカートめくり世代」

■全身がめくられるのに狼藉は止まらないし、なくならない■

リコー一筋の生抜きの社長だ
同族企業じゃない限りは、昨今はリコー規模の大企業の場合、比較的生抜きよりも、「ブロ経営者」のような人が社長に就任するケースが多い
そういう意味でも、就任時はご本にもご家族も、本当に喜び感慨深かったのではないかと推察がつきます

今回の件に類似する案件は、無くなることがない
そして、ニュースになるたびに「なんで、こういう人が絶滅せず、かつ、社長とかになるんだろう?」と皆が疑問に抱く

私が長きに渡って関わってきたIPO
永遠の上場準備企業なんていうのも含めると、準備中の企業数は相当数
しかしながら実際にIPO出来るのは年100社程度の狭き門

そして、その準備過程はなかなか重たいプロジェクトで、関わる主要メンバは「死人が出る」と言われる程に、肉体も精神も激務な状態に追い込まれる
また、企業側の人・物・金の全ての負担も大きい

上場の条件の1つとして「経営者の資質」があります

これが絶対条件とされているのはプロジェクトの開始以前から誰もが知っていること
それでも未だに「役員のパワハラで」という通報により、上場日が決定しているにも関わらず、上場目前で辞退をする企業というのが存在します
上場は最低3年間のプロジェクトです
役員のパワハラで、3年間が全て無駄に終わります

「全身がめくられてしまう」という言葉は知っている
ただし、それがどういうことなのかの実態を理解出来ていない

今回のリコーの社長は、年齢的にも「スカートめくり」が許されていた時のまま認識が止まってしまっていたんでしょう

でも、上場辞退なども含めると、類似する案件の人物の年齢は様々
若年層であっても、狼藉を働く人は働く
狼藉だという認識がないので働いてしまう

狼藉は「個人」の問題なので、止まらないし、なくならない

■完璧な身体検査の実施とクリアは可能だろうか?■

「個人」よりも企業という「法人」の社会的責任は重い

法人は文字通り「法律・法規」によって「人格」が成り立っている
端的に言ってしまえば、遵法だけが法人の人格の全てでもあります

ただ、それを形成しているのは人

人は「スカートめくり」のような会話もしてしまいます

強化を求め続けられる企業のコンプライアンス

ますます大変になっていきますね

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