やっぱりタテハナビルはこうでなくちゃ

■ホス狂いの聖地■

新宿歌舞伎町の中心部にある「タテハナビル」
地下2階地上6階建てのビルだ
ビルの前の通りの名称は花道通り
そこからまっすぐ数メートルも歩けば、ファッションホテル(ラブホ)がずらりと並ぶ
左手側はTOHOのゴジラヘッドが睨みをきかす、トー横キッズの生息地

老舗の宮崎料理のお店もテナントとして入っている雑居ビルだが、昔からテナントの多くは「ホストクラブ」

そのタテハナビルに入っているホストクラブのホストが売掛金の回収を巡り、女性に暴行を加えて逮捕

そんなニュースが流れてきた

今は「明日、私は誰かのカノジョ」(アスカノ)の影響で「ホス狂いの聖地」は別なところのようだが、私がまだ歌舞伎町に遊びに行っていた頃の「タテハナ」は聖地として別格だった(笑)

私の中では「タテハナビルこそがホス狂いの聖地」なのだ

■あのビルに出入りするのだけは食い止めよう(笑)■

私は「ホス狂い」なんて全くほど遠い、ホストクラブ利用者だった

でも、歌舞伎町を徘徊して人間ウォッチングするのは好きだったので、歌舞伎町には、よく足を運んでいた

当時は、まだホスト自身のキャッチ行為が厳しく取り締まられてはいなかった
歌舞伎町にはホストとホス狂いが道端に溢れかえっていた

また、ホストとホス狂いの痴話喧嘩も道のアチコチで勃発
痛飲により泣き叫ぶ姫や、尖った靴で姫を蹴り倒すホストの姿を朝っぱらから目撃するなんて日常だった
更に、ファッションホテル(ラブホ)をはしごするホストの姿なども見ることができた(笑)

そんな時代に「タテハナビル」の中には人気店が入っていて、ギラギラしたホストとホス狂いが出入りしていた

そのギラギラ具合は、ちょっと異様な位に独特
私は、タテハナビルのホストクラブを利用したことはない(笑)

「タテハナに出入りするようになったらオシマイ」そんなことが面白おかしく言われるようなビルだった(笑)

■あくまでも「特殊」な場所なのは変わらない■

昔は、ホスト専用雑誌というのがあった
ホストの露出はごく一部の「界隈の人」が、わざわざ購入する雑誌だけという、非常に閉鎖的・限定的なものだった

そこから、専用のホスト検索総合サイトが作られたが、まだそのサイト利用者は限られた人のみだった
雑誌という紙媒体から、電子媒体に代わり、情報がオンデマンドになった程度の変化だった

更に、ニコニコ生放送でのインターネットライブストリーミングが開始し、ホストチャンネルも開設された

ここで、店に足を運ばさずとも「動いてしゃべるホスト」を見られるようになった
ライブストリーミングなので視聴者参加型でもある
とはいえ、ネット普及と利用者などを考えると、やはり「界隈の人」が視聴するだけのニッチでマニアックなものからは大きな変化はなかった

ビジネスとしては、やはり限られた商圏での互いのパイの取り合いという図式は変わらずだった

そして2023年現在

各ホストクラブやホスト個人がチャンネル等を開設し、YouTubeTikTokという配信を行っている

配信により、多くの人の目に触れるようになり、なんとなく、ふわっと、ぬるっと、ゆるっと人々に浸透してきてる

視聴回数がそれなりにあるホストは、もはやYouTuber

そんな今「タテハナビル」に入るホストクラブのホストによる事件

露出方法が変わり、垣根のない多くの人の目に触れるようになっても、根幹のビジネスモデルそのものは変わっていない

■閉鎖的・限定的な「界隈の人々」ゆえの安全性■

利用者の範囲とパイが増えて、従前の売り上げのままで良いというのであれば、利用者の単価は抑えられて、顧客ファーストになるだろう

ただ、店側は「商機」と捉えて、全体の売上を増やすことを目指す
今が勝負と判断してかなり注力しているのは想像に難くない

実際、上位売上ホストの年間売上高は、年々増す一方

商機に勝負を掛けてブレークスルーを目指すのは、全ての商売の定石なので、それ自体は真っ当な話

ホス狂いは、様々な意味で危険な女の子だ

昔は、ホスト遊びが一部の人のものだったので、危険な女の子も一部の人だった
プロの危険な女の子と言っても良いかもしれない

今、世の中に大量輩出される「危険な女の子」
彼女達は、素人の危険な女の子だ

本人たちが「あれも良い思い出」と全員言える将来であれば良いのだけれど、老婆心ながら心配で仕方がない

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