■誰とも違う魅力を持つ人■
西原理恵子さんは、度々カテゴライズされて説明される
1.「女の子エッチ漫画家」とかいうカテゴリー
西原さんが同年の岡崎京子さん、桜沢エリカさん、少し先輩の内田春菊さん
彼女らと同一に分類される
でも、違うよねぇ
彼女達が過ごしてきた夜は、全く同じ時間の同じ「夜」でも、別な「夜」
岡崎さんと桜沢さんの夜は「オシャレ」な夜
内田さんの夜は「退廃的」な夜
西原さんの夜は「必死」な夜
勝手な主観です
岡崎さんと桜沢さんは東京生まれの東京育ち
しかも岡崎さんなんて跡見学園ですから、西原さんとは違うでしょ
内田さんは、誰とも画する独特な倫理観をお持ち
その辺りは西原さんと多少重なるかもしれない
でも、2人の明らかに違う決定的な点がある
西原さんは「ミソジニー」だという点
「女の子」「女性」の生き方指南を説きながら、根っこが「ミソジニー」
2.「人生全てコンテンツ漫画家」とかいうカテゴリー
(「人生全てコンテンツ」という名言は、はぁちゅうさんのもの
でも、彼女は漫画家じゃなく、主戦場は別な生息域の方なんで触れません)
中村うさぎさんとユニットで「うさたま」として活動していた倉田真由美さん、ガチハードモードの卯月妙子さん
彼女らと同一に分類される
これも違う
倉田さんは、うさぎさんあってのモノ
狂わずにはいられないうさぎさんを煽って漫画に描くだけ
他も、誰かの体験談を漫画に描くだけ
卯月さんはホンモノ系の方だしね(^^;
西原さん、うさぎさん、卯月さん
みんなそれぞれで「狂い方」の種類が違う
■そういう生き物だから■
西原さんは「西原理恵子」
これまでに挙げた誰かに似ているとか同じグループじゃない
完全に、被害者であり加害者、弱者であり強者
自身が過去に被害者であったこと
納得ではなく「仕方がないじゃないか」と立場の優位性により、力技で無理矢理説得させられたこと
それが辛かったり悲しかったり苦しかったりしたのに、自身も立場の優位性を利用して他者に強いてしまう
その判断を本能的にしてしまう
条件反射で、相手の尊厳を侵害・侵略してしまう人
作品そのものだけで捉えれば、今でも「面白いものを描く漫画家」さんだと思っています
ただ、それは「娘」の犠牲の上に成り立つものだと
他者の人生を喰らい、尊厳を奪った上に成り立つ物だと
それが解ってしまった
だからやっぱり、私は、自宅の書籍を再度手に取るのは、躊躇してしまう